ユニバーサルスチールウォール(たしま外科内科医院)
熊本市内の先祖代々続く診療所の建て替えで、診察を休むことなく解体工事を経て、余った敷地に新棟を建設しました。新しい診療所は、先代の知恵も借り動線を改善して使い勝手に徹底的にこだわり、又将来の経営環境の変化による施設類型の変更に対応出来るようフロア単位で機能をはっきり分けた為、各階のプランが全く異なっています。高度な医療施設の設備的要求に応えるため、機能に応じた「下がり天井」を設けこれが内部空間を特徴づけています。内部では、空間の高低のメリハリと、コンクリート打ち放しの天井を這うような動きをもたらしています。外観では、構造壁、目隠し壁、下がり壁などランダムな壁によりできる「隙間」が開口部として室内を明るくし、風通しを良くしています。この多様な隙間が複雑な内部の機能をそのまま表現していて、硬いイメージの病院建築を閉じた箱にすることなく、地域に開かれた診療所であることを表現しています。 省エネルギー高寿命に配慮し基礎断熱+コンクリートの外断熱工法+ペアガラスを採用しています。
01 杭打ち
02 杭打ち後
03 基礎
04 基礎断熱
05 基礎断熱完成
06 基礎配筋
07 基礎配管
08 1階スラブ
09 1階壁配筋
10 1階壁型枠
11 2階床配筋
12 2階床スラブ打設
13 2階壁配筋
14 3階床配筋
15 3階床打設
16 3階壁配筋
17 屋上配筋
18 屋上打設
19 塔屋骨組み
20 上棟
DATA
用途地域
近隣商業
構造/規模
RC造3階建て
法定建蔽率/法定容積率
80/300
敷地面積
1058.15㎡
延べ面積
1294.610㎡
構造設計
吉田一成構造設計室 吉田一成
施工
増永組 出田泰久
小野寿夫 榎田和昭
写真
平井広行
田嶋哲
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Green Office
オフィスを平面的にも断面的にもすっぽりと緑のスクリーンで覆っていますが、ただ単に緑を植えただけではなく、建築と設備と構造とランドスケープが統合された建物としてデザインしました。植物の四季の変化を利用して、オフィスの室内環境を制御し、省エネルギーを実現しています。例えば空調負荷は、2割削減をシュミレーションで達成しています。構造は、建物外周にまとめ室内空間を最大限確保し、植物の繁茂とともにその存在が消えていきます。この画期的なエコロジカルなプロジェクトを実現するクライアントを求めます。
DATA
用途地域
商業地域
構造/規模
鉄骨造+鉄筋コンクリート構造、5階建て
法定建蔽率/法定容積率
70/200
延べ面積
1574㎡
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木漏れビル
商業ビルでは、窓よりも壁を重視します。壁に商品を並べたり、椅子や机を並べたりする効率やインテリア重視の計画になるからです。窓のない、町に配慮のない商業ビルが多いのはそのせいです。
この商業ビルの計画は、壁を出来るだけ残しつつ、建物の四隅をくり抜き、ガラスの筒としてそこに4本のシンボルツリーを植えます。このガラスの筒から、内部へ木漏れ日が充満する商業ビルを提案します。内部では、緑で囲まれたように感じ、緑のフィルターを通して外部を眺めることが出来ます。外の商店街に多くの緑とオープンスペースを提供するシンボルツリーは、道行く人を季節の変化で楽しませ、お客さんを誘引してくれます。
この幻の計画を実現すべくクライアントを求めます。
DATA
用途地域
鉄筋コンクリート構造
その他
実際の敷地にあわせて変更可能
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